原爆ドームで見上げた空に見えたものは

今回、初めて広島を訪れてきました。

仕事を済ませた翌日、広島駅から路面電車に乗って原爆ドーム前へ。そこから歩いて原爆ドームに向かいました。

原爆ドームの前には大きく「慰霊」と彫られた石碑があり、外国人を含めて多くの方が手を合わせていました。

実際に見る原爆ドームは、写真や映像で見るのとは別のものでした。
単に壊された建物からは感じられない、生々しさを感じます。

原爆ドームの説明に「この建物のほぼ真上約600mの空中で爆発した」とありました。
私は空を見上げて見ました。そしてこの場所で原爆が爆発した瞬間を想像してみました。
しかし恐ろしくなりすぐにやめました。
たった1個の爆弾で20万人以上の生命を奪い、半径約2kmが一瞬にして廃墟と化す状況など、想像するだけでおかしくなりそうでした。

平和記念資料館で多くの展示を見ました。
その中に原爆投下時の広島の町のジオラマがありました。原爆ドームとなってしまった広島県産業奨励館の真上辺りに真っ赤なボールが吊り下がっています。上空600mで原爆が爆破した状況を表しているのです。
こうした形で原爆投下の状況を見せられると、恐ろしさがよりリアルに迫って来ました。

今回、原爆ドームや平和記念公園を訪れて再認識させられたのは、原爆は何十万という人の頭の上に落とされたという事実でした。
私の中で「広島に落とされた原爆」という認識から「広島の人々の頭の上に落とされた原爆」という認識に変わったのです。

何十万という人々のほとんどは非戦闘員です。抵抗する術を持たない人たちです。純粋無垢な子供もいます。そんな人たちの頭の上に原爆を落としたのです。この行為を正当化できる理由なんてあるんでしょうか。

去る5月27日、アメリカのオバマ大統領が広島を訪れました。
これまでなかなか実現しなかったアメリカの現職大統領の広島訪問。それはアメリカが一貫して原爆投下を正当化してきたことが最大の理由です。

今回、オバマ大統領がアメリカの原爆投下の責任について言及することはありませんでした。
しかし大統領の広島訪問が今後アメリカ人など外国人の広島訪問の呼び水になることでしょう。

今まで以上に、世界中の人々が広島を訪れ原爆投下という事実に触れることで、より良い世界になっていくはずだと思います。

核兵器の使用は絶対にしてはならない、誰もがそう信じて疑わない世界にしたいものです。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。

NPO法人ウルシネクスト理事長