1000年以上も生き続けている奇跡の巨樹に感謝

誘われて青森県の深浦町に巨樹を観に行ってきました。

初めは日本一の銀杏と言われる北金ヶ沢の大銀杏です。今の季節は若葉がやっと出始めた頃なので、葉はほとんどなく枝ばかりの状態ですが、それでも巨大な樹であることは遠くからでもわかりました。
この銀杏は幹周り22m、樹齢は1000年以上と考えられています。
近づいてみると幹から鍾乳石のような形のようなものがいくつも垂れ下がっています。これは気根と呼ばれるもので、何の役割を果たしているのかは諸説あって、よく分かっていないそう。乳の形にも見えることから垂乳根の銀杏とも呼ばれて、気根に触ると乳の出が良くなると母親たちの信仰の対象にもなっていたそうです。

この北金ヶ沢の大銀杏から1.5kmほどの所にもうひとつ、折曽の銀杏と呼ばれる大銀杏があります。北金ヶ沢の大銀杏に比べればだいぶ小ぶりですが、それでも幹周りは10m以上、堂々たる大銀杏です。こちらの銀杏も気根があり、その一部は長く伸びて地面に突き刺さっています。

そしてこの折曽の銀杏のすぐ近くのちょっと高くなった所に関の甕杉があります。
関の甕杉は幹周りは8m程、樹齢は1000年と考えられています。鎌倉時代の安東氏の内乱による戦死者を弔うために植樹されたと伝えられ、名前の由来は神杉から甕杉になったとか、遠くから見ると水甕の形に見えることから甕杉になったなどと考えられているようです。
甕杉の下には42基の五輪塔や石碑が集められており、甕杉がこれらの古碑を守っているかのようです。

今回訪れた青森県深浦町以外にも日本には数多くの巨樹があり、私もこれまでいくつも出会ってきました。
その度に思うことがあります。

この樹は奇跡だと。

樹は自分ですみかを変えることはできません。土砂崩れや水害、山火事などがあればそれで終わりです。動物に食べられたり、人間に切られたりしても終わりです。そういった致命的なことに遭わず、気候の変化にも負けず、一つ所で1000年、2000年という気の遠くなるような長い年月を生きてきたのは奇跡としか思えないのです。

そして、そんな奇跡の樹に出会えていること、それ自体も奇跡だと思います。

千年前に芽を出した一本の樹。その樹が千年間生きて、今も存在していること。
同時に千年前に生まれた子供の数十代後の私が、その樹と出会えること。奇跡として言いようがありません。

考えてみれば、巨樹に限らず身の回りに起きていることは全て奇跡のようなものです。
自分の人生は奇跡の上に成り立っている。

全てに感謝して生きなくてはならないなと、巨樹に触れながら改めて思いました。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。

NPO法人ウルシネクスト理事長