高野山のセミとトンボに隠されたメッセージ

昨年に引き続き、高野山に出かけてきました。

前回は師匠たちとの団体旅行だったのでバスでしたが、今回はプライベート。電車で向かいます。

南海線の橋本をすぎると電車は緑多い山あいをスピードを落として走っていきます。
途中、真田昌幸・幸村親子が蟄居していた九度山を通り、南海高野線の終着極楽橋へ。
ここでケーブルカーに乗り換えます。

昨年バスで来た時はあまり感じませんでしたが、電車・ケーブルカーと乗り継いで来ると、かなり山の奥まで入って来た感じがします。
ケーブルカーは5分ほどで高野山駅へ到着。ここからバスに乗り換えて高野山中心部へと移動、宿坊に入りました。

高野山での宿泊は宿坊が基本です。52もの宿坊がありそれぞれ個性があって宿坊選びも楽しいかと思います。

今回私は宿坊で阿字観(あじかん)を体験しました。阿字観とは真言密教における瞑想法で座禅のようなものです。
座禅のようなものと言っても肩をたたかれたりすることはなく、阿という梵字を見ながら座って呼吸を整える方法をとります。
お坊さんの指導にしたがって1時間ほど阿字観をすると、身も心もすっきりとしました。

ところで高野山は昨年の開創1200年を迎えましたが、それを記念する事業として壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建されています。
この中門になかなか興味深いものがありますのでご紹介します。

中門には四天王像が安置されています。四天王とは持国天・多聞天・広目天・増長天です。
このうち広目天・増長天は今回の再建に合わせて、新たに制作されました。
この二天王の胸元には、それぞれ「セミ」と「トンボ」のブローチのようなものがついています。

実はセミとトンボには隠れた意味があります。

セミは飛び回って止まる木を見つけることから広くすみずみまで見通せるという意味と、鳴き声を遠くまで届けることから威嚇の姿勢を表し悪を退けるという意味があるそうです。

またトンボはまっすぐ前に飛ぶ生物であることから、悪を絶対に通さない、後ろに退かないという意味があるそうです。

荒井由実さんの「やさしさにつつまれたなら」という歌の歌詞に「目にうつる全てのことは メッセージ」という一文があります。

セミやトンボのように、自然界のものはメッセージを持っています。

本物のセミを見たら「もっと広い視野で物事を見てみろ!」、トンボを見たら「退くな、前に進め!」というメッセージとして捉えてみる。
そうやって自然のこと、身の回りのことを何か意味のあるメッセージではないかと意識してみてください。
きっとそこからいろいろな気づきを得られると思います。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。

NPO法人ウルシネクスト理事長