健康志向のお店にありがちな勘違いとお・も・て・な・し

先日京都に出張した際、ある人気のオーガニックカフェで食事をしました。
オーガニック、無添加、産地や製法にまで気を配った食材のお料理は、とても優しく、美味しく、素敵な雰囲気の中で幸せな時間を過ごすことができました。

最近、こういったオーガニックやマクロビ、ヴィーガン、グルテンフリーなどの健康を意識したレストランやカフェが続々と出てきています。
私もこういったお店には興味があるので利用することも多いのですが、時折「勘違いしている」と感じるお店があります。

こういったお店は比較的「シンプル」な雰囲気のお店が多いように思います。
オーガニックやヴィーガンなど健康志向・自然との調和といったコンセプトが、「ナチュラル」「ありのまま」「飾らない」「手作り」といったものと共通するからだと思うのですが、一部のお店はこの「シンプル」が「みすぼらしい」になってしまっています。

内装、家具、食器、メニューといったお店を構成する要素が、「シンプル」ではなく「みすぼらしい」になってしまっているのです。
例えば、何の意図も感じられない殺風景な内装、中古品を寄せ集めただけの家具、100円ショップで見かけるような食器、よれよれのメニューなどです。
お食事は美味しいのに今ひとつ流行っていない。

しかし「シンプル」であっても「みすぼらしくなく」人気のお店もたくさんあります。
この違いはどこから来るのでしょうか。

お金がかかっている、かかっていないという問題ではないように思います。
中古家具ばかり使っているお店であっても、安っぽい食器を使っているお店であっても、必ずしもみすぼらしいとは限りません。

私はその違いは「手抜き」からきていると思います。

「みすぼらしさ」を感じてしまうお店は、
シンプル=手抜き
になってしまっているのです。

こういったお店に来られるお客様はナチュラルな食事を求めておられる、シンプルなライフスタイルを好んでおられるのだから、お食事以外の要素は手を抜いても十分に満足していただけるはず。むしろその方が好まれる。

こんな勘違いをしているのではないかと思うのです。

健康志向、自然との調和などのコンセプトをシンプルという考え方でお店づくりをすることは問題ではありません。
しかし「シンプル」は「手抜き」とは違うはずです。

確かにレストランやカフェは食事をする場所ではありますが、お客様の目的はそれだけではありません。
普段の生活からちょっと離れて、食事をする時間と空間も楽しみに来ているのです。

そのお客様のお気持ちに応えられるかどうか。

そのためには、たとえお金をかけずとも手を抜かないお店づくりが大切だと思います。
そして手を抜かないために必要なのが、日本人の本骨頂「おもてなし」の心だと思います。

お客様の感覚は鋭いものです。手抜きはすぐに分かってしまいます。手抜きするお店に人は集まりません。

わざわざ足を運んで自分のお店に来てくださるお客様に、出来る限りの幸せな時間と空間を提供してお食事を楽しんでいただきたい。
そんなおもてなしの心でお店づくりに取り組めば、自然とお店は繁盛すると信じています。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。