オーガニックは有機であっても無農薬ではない?

オーガニックと表示された野菜や加工品を選んで購入する。
オーガニックを売りにしたレストランで、ビオワインを飲みながら健康志向の食事をいただく。

健康や食の安全への関心の高まり、自然と調和した生き方など、ライフスタイルの変化などから、農産物、調味料、加工食品、ワインなど、さまざまなオーガニック商品が売られるようになってきました。
オーガニック専門店やオーガニックを売りにしたレストランやカフェなども増えてきて、オーガニックを生活に取り入れやすくなってきています。

オーガニックを正しく理解するために、ぜひ知っていただきたい用語があります。

・オーガニック
・有機
・無農薬
です。

現状の日本においてこれらは法律で明確に規定されています。

日本にはJAS法で定められた有機JAS規格というものがあります。
農産物、加工食品においては第三者機関によって認定されたものだけが、有機JASマークをつけて有機農産物、有機加工食品として販売することが許され、同時に「有機」「オーガニック」という商品名や表記を使うことができます。これは国産品に限らず輸入品においても同様です。

つまり日本では、農産物や加工食品においては
「オーガニック」=「有機」
です。
そしてその証明として「有機JAS認定マーク」があります。
認定を受けていない農産物や加工食品を「オーガニック」や「有機」と称してはいけないという決まりです。

次は「無農薬」です。

まず「有機(オーガニック)」=「無農薬」ではありません。
実は有機JAS規格においては、必ずしも農薬を使用を禁止していません。30数種類の天然由来の農薬の使用は認められていますので、有機は必ずしも無農薬ではないのです。

さらにオーガニック、有機、無農薬の3つの中で、最も消費者に魅力的に受け取られているのは「無農薬」ではないかと思いますが、実は「無農薬」は農水省のガイドラインでで使用禁止とされています。

理由としては、農薬を使わずに栽培したものであっても、土壌に残留した農薬や他の農地から飛散した農薬まで無いとはいえない点や、厳しい有機JASの認定を受けた「有機」という表示よりも、厳しく審査されていない「無農薬」の方が消費者に良いものとして受け取られる点などがあるようです。

ただ実際には「無農薬」や「農薬を使わずに作りました」といった表示はあちこちで使われているのが実情です。

現状の日本では、農産物、加工食品においては法律によって決められているのは有機JASだけです。
仮に農薬や化学肥料を全く使わずに栽培された野菜があったとしても、そこに裏付けとなる規定がないので、必ずしも正しい選択ができない状態なのです。

国によって法律が整備されたり、海外のように民間の認証機関によって認証されるようになっていくと思いますが、消費者としては暫くはうたい文句や表示だけに頼らず、さまざまな情報で判断する必要がありそうです。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。