日本はSDGsの達成度15位

SDGsはどこまで達成できているか?

2015年に国連で採択され、世界中で取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)は、現在どこまで達成できているのでしょう?

ベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)から、世界各国のSDGs達成度についてのレポート「SDG Index and Dashboards Report 2019」が発表されています。

日本の達成度ランキングは世界15位

上位3ケ国は昨年同様で北欧です。以下、上位はEU諸国が占めており、SDGsへの取り組みはヨーロッパが先行している状況は変わっていません。

日本はアジア諸国の中では1位ですが、全体では昨年と同じ15位でした。

  1. デンマーク(85.2)
  2. スウェーデン(85.0)
  3. フィンランド(82.8)
  4. フランス(81.5)
  5. オーストリア(81.1)
  6. ドイツ(81.1)
  7. チェコ(80.7)
  8. ノルウェー(80.7)
  9. オランダ(80.4)
  10. エストニア(80.2)
  1. ニュージーランド(79.5)
  2. スロベニア(79.4)
  3. 英国(79.4)
  4. アイスランド(79.2)
  5. 日本(78.9)
  6. ベルギー(78.9)
  7. スイス(78.8)
  8. 韓国(78.3)
  9. アイルランド(78.2)
  10. カナダ(77.9)

21位以下の国では、35位アメリカ、39位中国、最下位は中央アフリカでした。

ゴール別の達成度

以下は比較的先進国が多く加盟しているOECD諸国のゴール別達成度を表したものです。

グリーンは目標達成できている項目

他は達成できていない項目で、
イエロー課題が残っている
オレンジ重要課題
レッド最大の課題
の順で達成度が低いものです。

Sustainable Development Report 2019より

これを見ると

  • ゴール2「飢餓をゼロに」
  • ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」
  • ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」
  • ゴール8「働きがいも経済成長も」
  • ゴール11「住み続けられるまちづくりを」
  • ゴール12「つくる責任つかう責任」
  • ゴール13「気候変動に具体的な対策を」
  • ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」

これらのゴールについては達成できている国は、まだ一つもないことがわかります。

また、

  • ゴール12「つくる責任つかう責任」
  • ゴール13「気候変動に具体的な対策を」

この2つについては、レッドが目立ちます。

12「つくる責任つかう責任」は地球資源の無駄遣いや、食品ロスの問題などにつながるゴールです。

13「気候変動に具体的な対策を」は地球温暖化の原因とされている二酸化炭素排出や、地球規模での自然災害の激化などの問題です。

日本の状況

ランキングでは15位となった日本の状況はどうでしょうか。

Sustainable Development Report 2019より

ゴール別の達成度を見ると

  • ゴール4「質の高い教育をみんなに」
  • ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」

この2つは達成されているという評価です。

一方で

  • ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」
  • ゴール12「つくる責任つかう責任」
  • ゴール13「気候変動に具体的な対策を」
  • ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」

この3つは未達成で最大の課題というランクです。

さらに各ゴールの進捗度合いを見ると、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」が後退していると評価されています。

残された時間はあと10年

SDGsが国連で採択されてから4年が経ちました。達成度は国によっても目標によってもばらつきはありますが、確実に前進はしているようです。

しかし残された時間はあと10年、十分な時間が用意されているわけではありません。

日本におけるSDGsの認知度はまだまだ低く、企業の取り組みも大企業中心で中小企業ではなかなか具体化されていません。

日本は世界ランキングは15位。高いか低いかはいろいろな見方はあるでしょうが、日本は1位を目指すべきだと思いますし、その力は持っているはずです。

我々の世代だけではなく次の世代のためにも持続可能な社会を築かなくてはなりません。今、ひとりひとりの意識変革が求められています。

参考

このレポートの中では日本における経団連が果たしている役割について言及しています。

経団連はSDGsの達成への貢献をめざして、2017年に企業行動憲章を改定しましたが、この改定によって、日本の大企業のSDGsへの取り組みが加速しました。

企業行動憲章実行の手引き(第7版)

レポートでは、技術革新によってSDGsの達成に貢献すべき、と強く企業に呼びかけた経団連のリーダーシップを高く評価しています。

Future platform are emerging and exploring ways to turn ambition into action. The leadership efforts by the Japan Business Federation (Keidanren) which has integrated
the SDGs into its Charter of Business Conduct and issued a resounding call for Japanese business to leverage its technological innovation to drive contributions across the spectrum of the SDGs is also a noteworthy example

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