正倉院の世界-螺鈿紫檀五絃琵琶からの氣づき

東京国立博物館にて天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」が10月14日から開催されています。

なかなか目にする機会のない貴重な宝物が展示される機会ということで、さっそく私も師匠と學び仲間たちと見学してきました。

長い行列と相当な行列を覚悟していましたが、スタートして間もないこともあってか幸運にも並ぶことなく入場でき、場内も空いていてゆっくりと見学することができました。

1200年もの間、火災や災害に遭うこともなく倉の中でしっかりと守られてきた宝物の数々。日本で作られたものだけではなく、西アジアや中国などで作られて正倉院にしか残っていない物も多々あり、まさに人類の文化的遺産のオンパレードでした。

その中でも、私も含め多くの方の注目の的は「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」でした。こちらは正倉院を代表する宝物の一つで、8世紀のものとされ世界で唯一現存する5弦の琵琶です。紫檀をくり抜いた本体にウミガメの甲羅と螺鈿で装飾を施しています。表だけではなく裏面まで素晴らしい装飾が施されています。ため息が出るほど美しいとはこういうことを言うのだな、と改めてこの宝物の凄さを感じました。

今となってはどのような人がこの琵琶を作ったのか、知る由もありませんが、私はこのような美しいものを作ることができた制作者の人間的な徳の高さを感じました。

技術だけあってもこうしたものは作れないと思います。ビジネスにおいてもテクニックだけに頼ったものは失敗します。一時は成功しても長くは続きません。それは数多くの事実が証明しています。自戒の意味も込めて、テクニックを磨くことと同時に、人間を磨くことが大切なのだと感じました。螺鈿紫檀五絃琵琶はとても大切な氣づきをいただきました。

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