古きものが生み出す新しい価値を上野桜木あたりに見た

私は東京上野の東京国立博物館が好きで、年に何度か行っています。
今回も行ってきましたが、その帰りに上野に隣接した谷中を散策してきました。

谷中は隣接する根津や千駄木と共に、最近外国人が多く訪れる場所として注目されています。
この地域は先の大戦の空襲を免れ、戦前からの建物や路地が多く残っています。
また寺町とも言われるほど多くのお寺があり、さらに昔ながらの個人商店や飲食店が建ち並ぶ谷中ぎんざ商店街があります。
下町の風情たっぷりの場所が外国人に人気なのだそうです。

私もたくさんの外国人を見かけました。
私たちにとっては普通に見える風景も、彼らにとっては日本的で魅力ある風景に映るらしく、お寺やお店、路地などで写真を撮る姿をあちこちで見かけます。

ぶらぶら歩いていると、西洋人の家族らしきグループが地図を見ながら「こっちだ、こっちだ」というようなそぶりをしながら路地に入って行きました。何かあるのかな?と私も彼らの後をついて行ってみたのですが、そこには多くの外国人で賑わう施設がありました。

レトロな雰囲気いっぱいの2階建の古民家3棟からなる「上野桜木あたり」
上野桜木はここの町名ですが、あたりとはなかなかユニークなネーミングです。

この施設はカフェ、パン屋さん、塩とオリーブのお店、セレクトショップとレンタルスペースから成っています。
私が惹かれたのは「谷中ビアホール」というクラフトビールが飲めるカフェ。
ビール好きの私にとっては見逃せません。
迷わず入りました。

1Fはテーブル席ですが、2Fは畳敷き+座布団。テーブルではなく御膳が置いてあるのが面白いところです。
クラフトビールと枝豆を注文し、しばしこの昭和レトロな雰囲気を楽しみました。

昭和初期に建てられたごくごく普通の民家がリノベーションされ、かつての東京下町の雰囲気を蘇らせ、人気のスポットとして多くの人を集めていました。
古く価値がないものと思われているものを今のライフスタイルや今の感性にうまく合わせることで、蘇り新しい価値となる。建物に限らず、様々な分野で同じことが言えるのだと思います。
そう考えると、古いもの、伝統的なものなどは、新しいものにつながる宝の山なのかもしれません。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。