奈良県曽爾村の漆プロジェクト-WEDGEにて紹介

奈良県曽爾(そに)村。すすきが一面を覆う曽爾高原が有名な所ですが、ここは古事記に漆の生産と漆塗りに関連する官を置いていた場所として登場する、漆文化発祥の地としても歴史ある場所です。しかしいつの頃からか、この地から漆は姿を消していました。

2005年から同村塩井地区の方々が漆の文化を復活させたいと「漆ぬるべ会」を立ち上げ、漆を植えて育てる活動を続けてこられました。しかしかつての漆の里とはいえ、漆を育てることは簡単ではなく、1,300本植えた漆が30本ほどしか残らなかったなどご苦労をされてきました。

今般、曽爾村役場から私が代表を努めますNPOウルシネクストにお声がけいただき、今年から曽爾村が始める「山と漆プロジェクト」に関わらせていただくことになりました。大変光栄なことです。少しでもお役に立てるよう、がんばりたいと思っています。

このプロジェクトのこともあって、経済ジャーナリスト中西亨氏に取材いただき、ウェブメディアWEDGE Infinityにて漆の現状や曽爾村の取り組みなどについて記事にしていただきました。

10年には平城京ができて1300年を記念して、曽爾村内で漆が植林されたが、うまく育たなかったという。しかし、その後も外部のサポートを受けながら漆の植栽を続けてきた。また、全国各地で漆の里山づくりとモノづくりを支援しているNPO法人ウルシネクスト(柴田幸治理事長)にサポートしてもらうことになり、外部とのネットワーク、企業との関係を取り持とうとしている。

柴田理事長は「かつて漆が植えられていた全国にある里山が、いま廃れたままになっている。これを何とか蘇らせて、地域全体が潤うような仕組みを作るお手伝いをしたい。行政だけではできないので、関心のある周辺の人を巻き込んで盛り上げていきたい」と話す。漆の将来性については「軽くて固いという特性を生かして新しい素材としても注目されている。麻や木綿の上に漆を塗ることで、廃棄物として世界で環境問題になっているプラスチックに代わる新素材として、価値を生み出すかもしれない」と新しい可能性について指摘する。

文化財修復需要で漆の栽培が蘇る-岩手、茨城、奈良県などで増産、復活の動き(WEDGE Infinity)

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