それは社長の仕事ですか?

中小企業のコンサルをさせていただいていると、多くの中小企業に共通した課題が見えてきます。
その一つが、やれば成果が出ることはわかっているのにできない、ということです。
そしてできない理由として多いのが、
それができるのは社長だけ、でも社長は忙しくて手が回らない、というものです。
企業の規模が小さければ小さいほど、この課題を抱えています。

限られた人数の中で経営をしているわけですから致し方ない部分はありますが、多くの場合、社長の仕事の棚卸しをしてみると解決の糸口が見えてきます。
これは社長一人で経営している場合にも役立つ方法です。

棚卸しの方法はいたってシンプルです。
社長の仕事を書き出してみます。
そしてその一つ一つの仕事について、
・社長にしかできないことなのか
・社長がすべきことなのか
という観点でチェックしてみます。

チェックするに当たって、現状社長に代る人がいるかいないかは考慮に入れないでください。
またその仕事を社長がしなくなることで、会社の良さやウリが損なわれないかは考慮してください。

こうして社長の仕事を、社長でなくても良い仕事、社長がすべき仕事に分けます。
そして社長でなくても良い仕事の一つ一つに対して、対応を考えていくわけです。

ここからはケースバイケースになりますが、
人員増やアウトソーシングによって解決できるもの、取引先などに協力をお願いすることで解決できるもの、ゼロにはできないが減らせるもの、そもそも必要なかったので無くして良いものなどが見えてきます。

こうして社長の仕事に「空き」ができると、そこに今まではできなかった「社長がすべき仕事」を入れることができます。

アウトソーシングや人員を増やしたりすることは当然コストが発生しますが、社長がすべき仕事ができないことによる「損失」も大きいのです。また忙しすぎて余裕がないと、せっかくのチャンスに気がつかなかったり掴み損ねるリスクもあります。
これは私の経験からも言えることです。

会社の中で最も仕事をするべきは社長です。
しかし何でも自分がやるということではなく、自分がやるべき仕事と自分がすべきではない仕事をきちんとマネジメントしなくてはなりません。
「これは俺の仕事か?」という意識を持って、そうじゃないと思ったら、どうやってその仕事に対応するかを考えてみてください。きっとそれは成果として現れてくると思います。

投稿者プロフィール

株式会社きれい 代表取締役 柴田幸治
大手光学機器メーカー勤務後、経営コンサルタントとして2000年に独立起業。
旺盛な好奇心とちょっと変わったアイデア、幅広い人脈で、販売数100万個を超えるヒット商品や、海外のコンテストで世界一を獲得した商品などをプロデュース。
4つのきれい(くらし・かんきょう・からだ・こころ)を基にした独自のメソッドで、企業のCSR・商品開発・マーケティングを支援しています。

NPO法人ウルシネクスト理事長